「彦根」ナンバー導入困難に 隣町の住民は反対多数、取りやめ協議へ

藤井匠

 自動車の「彦根」ナンバー誕生の見通しが厳しくなった。滋賀県彦根市に隣接する甲良町が全町民対象のアンケートをしたところ、有効回答のうち「反対」「どちらかと言えば反対」の合計が過半数を超えたためだ。町は今後、導入の取りやめを彦根市と協議する。

 町のアンケートは5月下旬から全2634世帯を対象に調査。「反対」45%、「どちらかと言えば反対」11・7%で計56・7%だった。「賛成」「どちらかと言えば賛成」は計24・9%にとどまった。

 彦根市が両市町の住民を対象に昨年から今年にかけて調査したアンケートでは、「賛成」「どちらかといえば賛成」が計64・6%だった。両市町は一定の理解を得られたとして2025年度の導入を目指したが、甲良町民の回答は169人にとどまり、町議会が再考を求めていた。

 彦根市単独では、ご当地ナンバー導入に必要な車の登録保有台数に達しない。野瀬喜久男・甲良町長は23日、「残念だが、アンケート結果を町民の声として真摯(しんし)に受け止め、彦根市と取りやめの協議を進めたい」と話した。(藤井匠)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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