「待っててね」早紀江さんの言葉に涙 横田さん遺族会見

 北朝鮮に拉致された娘との再会がかなわないまま87歳で亡くなった横田滋さんの遺族が9日、東京都内で記者会見を開いた。妻早紀江さん(84)は二人三脚で救出活動に取り組んだ日々を振り返り、「何も思い残すことがないほど、全身全霊で(救出活動に)打ち込んだ。静かな顔で天国にひきあげられて、本当によかった」と語った。

 会見には、双子の息子、拓也さんと哲也さん(ともに51)も出席。遺族らによると、滋さんは体調を崩し、2018年4月から入院。病室には娘のめぐみさんの写真が3枚飾られていた。2年2カ月に及ぶ長い闘病生活も、いつも笑顔で穏やかだったという。だが、5日に容体が悪化した。

 最期のとき、早紀江さんは「お父さん、天国にいけるんだからね。私がいくときは忘れないで待っててね」と耳元で大きな声で語りかけた。すると、滋さんは右目にうっすらと涙を浮かべた様子で、眠るように亡くなったという。

 ひつぎの中には、大好きだった…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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