沖縄本島南部、南風原(はえばる)町の南風原文化センターでは15日午後、地元の小学生たちが復帰について学ぶワークショップに取り組んだ。子どもたちは復帰当時の生活や思いを想像したり、沖縄の50年先について話し合ったりした。
参加したのは、南風原小の5、6年生約40人。復帰前後の出来事や生活の変化を振り返りながら、「自分なら復帰に賛成するか」「沖縄が豊かな社会になるために、大切なことは何か」といったテーマで、グループごとに意見を出し合った。
復帰の是非については、米軍統治下で米兵による事件や事故がまともに裁かれなかったことなどを挙げ、「日本に復帰してよかった」とする声が多くあがった。一方で「復帰しても基地は残った」「日本は沖縄を『捨てた』みたいな感じでアメリカ世(ゆー)になったから、少し抵抗もあったんじゃないかな」といった意見も出た。
この日は、復帰した当時を知る世代も参加。町内に住む団体職員の新垣敏さん(58)は、当時の小学校の給食メニューや、「しまくとぅば(しまことば)」を使うと叱られたエピソードなどを紹介した。「復帰したら『日本人になる』と言われて、じゃあ今は何人なのだろう?と。それは復帰直後も、今もずっと考えている」と話した。
参加した6年生の女子児童(…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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