「循環」から生まれる牛乳とチーズ 地域でエサをつくり、堆肥で戻す

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編集委員・大村美香

 ナカシマファームは、佐賀県嬉野(うれしの)市の田園地帯にある。市内でただ1戸の酪農牧場だ。搾乳中の牛40頭を含め、約90頭の牛を飼う。

 午前6時すぎ、牛舎を訪ねると、すでに朝の作業が始まっていた。搾乳スペースに牛を呼び込み、乳房の状態を確かめ、消毒して搾乳機を装着する。乳を搾り終えた牛は自ら歩いて移動し、エサをモリモリと食べ始めた。

 牛のエサには、主食にあたる牧草類の粗飼料と、トウモロコシなどの濃厚飼料がある。ここの牛たちが食べる粗飼料は、稲や麦。周囲の水田で栽培し飼料用に発酵させたものだ。

 「飼料を作るノウハウの蓄積…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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