新型コロナウイルス肺炎で急逝したタレントの志村けんさん。「アイーン」「変なおじさん」「バカ殿様」など世代を超えた笑いは、志村さんの類いまれなる先人研究から生まれたという。お笑い評論家で、「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」の構成作家も務めた西条昇・江戸川大教授(55)が悼んだ。
子どもたちから生まれた名ぜりふ
志村さんがまだ「ザ・ドリフターズ」の付き人だった時代のコンビ「マックボンボン」のステージを浅草の国際劇場で見ました。野球のコントで、ボケた相方に、手ではなく足でツッコミを入れた。かかと落としのような激しさだけど、相方にケガはさせない。当時小学生だった私は、その動きの良さに目を奪われました。
テレビに出演する芸人さんの多くは、しゃべりの話芸で人を笑わせます。でも志村さんの笑いのポイントは動きです。人間が持つこっけいな部分を再現され、「酔っ払いはこうなるよな」「こんなおばあちゃんいるよな」と、普遍的なおかしさを演じられました。
「8時だョ!全員集合」から生まれた名ぜりふは「志村~、後ろ!後ろ!」だと思います。
これは志村さん本人でもドリフ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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