国が家庭教育の基本方針を定めるという「家庭教育支援法」の制定を求める意見書が、各地の地方議会で可決されており、熊本県は可決自治体数が全国最多だ。その多くで、宗教法人「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の友好団体の幹部を務めている男性が立ち上げた団体が、意見書を求める請願の提出者になっていた。
意見書を可決した芦北町議会で、請願を出した団体「熊本ピュアフォーラム(PF)」の事務局長の男性と接点があった百田翔吾町議(30)が取材に応じた。
「当選おめでとう」突然届いたメッセージ
――PFの事務局長と知り合ったきっかけは
初当選を果たしてから約1カ月後の今年4月に、フェイスブックでメッセージが届きました。送り主のプロフィルには「一般社団法人熊本ピュアフォーラム」と書かれていて、文面は「ご当選おめでとうございました。家内に誰に入れたと聞きましたら、百田さんだと言っていましたよ。一度会いたいです」と当選を祝うものでした。
その団体は聞いたことがなかったのですが、当選した14人の中で唯一の新顔だった自分に投票してくれたことがうれしくて、次の日に「ありがとうございます。ぜひ、お会いしましょう」と返信しました。それから頻繁にメッセージが来るようになりました。
――メッセージの内容は
返信した日に「熊本でイベントをします。会員にはVIPも大勢います。理事には国会議員の秘書や県議、元県教育長がおられます」と送られてきました。メッセージにはいずれも実名が書かれていました。
政策の実現には幅広い人脈が必要だと感じていて、国会議員秘書や元教育長と会えるイベントの誘いはとても魅力的でした。すぐに電話して参加を伝えました。
――イベントとは
LGBTの理解を深めるという内容の講演会で、市議や公立高校の教師らが講演していました。終了後、元教育長や町議などと名刺交換をしました。
「勉強してくれたら選挙応援してあげる」
――それからは
2週間ほどたって、事務局長…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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