「私は性暴力を容認しない」「性暴力を看過せず、行動する」――。慶応大学の学生有志の団体「Safe Campus」が全国の学生を対象に、こんな意思表示をするピンバッジのデザインコンテストを企画している。バッジを多くの人に身につけてもらい、被害者が相談しやすく、性暴力が起きにくい環境を作ることが狙いだ。
きっかけは2019年、大学関係者による性暴力事件が相次いで発覚したことだった。就職活動中の女子学生に対する準強制性交などの疑いでOBが逮捕されたり、体育会系の部活動で男子学生による盗撮行為が明らかになったりした。
理工学部4年の佐保田美和さんは当時、学内での性暴力事件を話題に盛り上がる男子学生の会話を耳にしたことがある。
「おかしい」と声を上げたかったが、「場の雰囲気を壊したくない」と踏みとどまってしまい、悔しさが残った。「性被害が軽視される風潮を変えたい」と考え、仲間たちと2019年11月に団体を立ち上げた。
団体はこれまでに、セクシュ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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