原発事故を題材にした演劇「福島三部作」で岸田国士(くにお)戯曲賞を受賞した劇作家の谷賢一さん(40)から性行為を強要されたなどとして、福島県飯舘村出身の俳優・大内彩加さん(29)が谷さんに対し、慰謝料など計550万円を求める訴訟を東京地裁に起こした。大内さんと弁護士らが20日、オンラインで報道各社の取材に応じた。
訴状によると、大内さんは谷さん主宰の劇団「ダルカラードポップ」に2018年から所属。劇団主宰者としての優越的な立場に乗じた谷さんから、同年7月に力ずくで性行為をされたほか、日常的に体を触られたり、ひわいな言葉をかけられたりと性的ハラスメントを繰り返されたという。
谷さんの所属事務所は「谷のもとに訴状も届いておらず、訴えの内容を正確に把握できていない。谷としては、法廷で全面的に争う意向と聞いているが、現時点での取材対応はお断りさせていただく」とした。
谷さんは今年10月、東京電…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル