「恋愛の神様」として多くの観光客が訪れる福岡県筑後市水田の恋木(こいのき)神社が改修を終え、16日、新装竣工(しゅんこう)祭があった。総工費は約300万円、1カ月かけて柱を交換したり、社殿をピンクに塗り直したりして、人気の観光スポットは装いを新たにした。
恋木神社は水田天満宮の境内にある末社(まっしゃ)の一つ。もともとは1坪ほどの小さな社(やしろ)だったが、台風被害に遭った水田天満宮の改修を終えた後の1996年、恋木神社も規模を大きくし、社殿の中で良縁祈願や2人だけの結婚式もできるように改修した。
今回の改修はその時以来。白っぽく色落ちした本殿の壁や柱などをピンクに塗り直したほか、シロアリ被害に遭った柱と梁(はり)を取り換え、柱の台座の御影石も30センチの高さに替えた。
社殿のそばには、ハート形の木を二つ組み合わせた高さ50センチほどのモニュメントも置いた。15年前に矢部村(現八女市)のイベントで使われた後、恋木神社に奉納された。これまで内殿に納めていたが、改修を機に参拝者に触ってもらえるように設置したという。
水田天満宮・恋木神社の宮原恭盛(たかもり)宮司(72)は「最近では、全国や外国から大勢お参りに来られる。新装でますますご利益をいただけると思う。参拝する若い人たちに、幸せな家族を築いてほしい」と話した。(野上隆生)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル