小田急線の車内で2021年8月、乗客3人を包丁で襲ったなどとして、殺人未遂などの罪に問われた住所不定、無職対馬悠介被告(37)の裁判員裁判の第2回公判が28日、東京地裁であった。重傷を負った女性が、事件に憤る一方で「恨むべきは犯人をそうさせた社会構造なのかな」と供述していたことなどが明かされた。
公判で検察側は、被告に胸などを刺されて全治3カ月の重傷を負った当時20歳の女性の供述調書を読み上げた。
電車で座っていたら
これよると女性は、電車の座席に座り、イヤホンで音楽を聴きながらスマホを見ていたところ、「自分の右胸に刃物が突き刺さっていた」。
あまりに突然で何が起こったのか分からなかった。続けて左腕などを刺されたことについては記憶がなく、次に覚えているのは電車内を走ったことだった、という。
救急搬送された病院で緊急手術を受けたが全治3カ月の重傷で、左腕には後遺症が残る可能性があると診断された。記憶がない点については、大きな恐怖を体験した際などに起きる「解離」だと説明されたという。
「『勝ち組』の女性を殺そう」との供述に…
被告は逮捕後、「『勝ち組』の女性を殺そうと思った」などと供述したと報道された。
調書によると、ニュースでこ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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