「恩返しできた」8.5%の狭き門突破した女子高校生 簿記1級に合格 休日は10時間の猛勉強(西日本新聞)

 税理士や公認会計士の登竜門とされる日本商工会議所(日商)簿記検定1級試験に、北九州市立高(戸畑区)情報ビジネス科3年の大西夏未さん(18)=戸畑区=が合格した。合格者の大半は社会人で、合格率は毎回1桁という狭き門をくぐり抜けた。大西さんは税理士資格の取得を目指してさらに勉強をしている。

 大西さんは合格率約8・5%だった今年6月の試験に合格した。試験は商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算の4分野(各25点)があり、合格ラインは総合で70点以上。1分野でも10点を下回ると不合格となる。6788人が受験し、575人が合格した。

 大西さんは、日商簿記2級に受かった高校1年の冬から「簿記の勉強が好きになった」という。英語でスピーチを競うESS部で活動しながら、勉強を続けてきた。

 昨年11月に初めて受けた1級の試験では涙をのんだが、「まだ伸びしろがある」と奮起。平日は1日5時間、休日は10時間の猛勉強を続け、努力を実らせた。大西さんは「支えてくれた家族や学校の先生たちに結果で恩返しできてよかった」と笑顔を見せる。

 1級に向けた試験の傍ら、今年2月には1級と同レベルとされる全経簿記上級にも合格した。現在はさらなるスキルアップを目指して勉強に励んでいる。卒業後は地元企業に事務職として就職する予定だ。大西さんは「学んだことを実務の中で生かしていきたい」と話している。

西日本新聞社

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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