「悔しい気持ちを伝えられるのは私たち」 実刑求め7年、両親の思い

有料記事

菅沼遼、高億翔

 7年前、長野県佐久市で中学3年生の和田樹生(みきお)さん(当時15)が車にはねられて死亡した事故で、両親が求め続けてきた実刑判決だった。道路交通法違反(ひき逃げ)の罪に問われた池田忠正被告(49)=御代田町=に懲役6カ月の判決が言い渡された。3度目の裁判で初めての実刑判決。両親は「自分の罪を見つめ直して」と被告に求めた。

 裁判があった長野地裁では午前10時の開廷に合わせ、傍聴券を求めた20人以上が列を作った。

 池田被告は黒のスーツにグレーのネクタイをし、弁護人とともに入廷。一礼して席に座った。

 判決は池田被告のひき逃げ罪を認定。弁護側が主張する、一つの罪を二重に処罰することを禁じる原則「一事不再理」にもあたらないと判断された。

 判決後、大野洋裁判官は「被害者に思いをいたして、しっかりと反省してください」と言うと、池田被告はうなずくような様子を見せた。

遺族「命の重さを見つめ直して」

 閉廷後、事故で死亡した和田さんの両親が取材に応じた。

 母の真理さん(50)は樹生…

この記事は有料記事です。残り823文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment