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1.俳優の新井浩文被告に懲役5年の実刑判決
2.新井被告の供述は「信用に値しない」と一蹴
3.性犯罪は厳罰化の傾向にある
新井被告の供述は「信用に値しない」
オオシバくん:
俳優の新井浩文被告に、懲役5年の実刑判決が出たね?
平松デスク:
これはかなり厳しい判決なんだ。
そもそも今回の裁判では、新井被告と被害者の主張は全く食い違っていた。
密室の中の事件では、双方どちらの言い分が信用できるか、がポイントになる。
ところが判決では、被害者の女性が現場の部屋を出た直後に送迎の運転手や経営者に被害を打ち明け、『抵抗したが逃げ切れなかった』と告げていたり、 その足で警察署に行って、『泣き寝入りは嫌だ』と警察官に伝えている。さらに、その数日以内に被害に関するメモも作成している、と指摘。
要は、そこまでして被害を訴えようとしていたし、さらに事件後からメモを作成までの経緯に照らせば、女性の証言は信用性が高いと認定したんだ。
一方で新井被告の供述については『信用に値しない』と一蹴しているよ。
「悪いことしちゃったね、これおわび」
平松デスク:
その上で判決では、2つの争点、『暴行による性行為があったか』『新井被告は合意があったと誤信していたか』についても、新井被告側の主張はことごとく退けている。
そもそも被害者の供述は信用できる訳だから、 新井被告が抵抗できないような状態で性行為に及んでいたと認定しているし、誤信なんてなかった、拒絶していたということはわかっていたでしょ、とまで言及している。
さらには、新井被告自身が現場の部屋を出ようとした被害者に、『悪いことしちゃったね。これ、おわび』と言って、口止め料ともとれる現金7万円を渡しているんだ。新井被告も被害者の意思に反して性行為に及んだと認識していたでしょ、と指摘しているんだ。
厳罰化する性犯罪
オオシバくん:
懲役5年の実刑というのは重いの?
平松デスク:
判決の中でも、『同じような事案の中で重い部類に位置づけられる』と述べているよ。
その上で、新井被告は不合理な弁解に終始し、反省していないし、性犯罪は厳罰化される傾向があるから、『相応期間の実刑は免れない』と結論づけたんだ。
結局は、裁判の中でも明らかになったように、被害者の女性は新井被告側からの示談の求めには応じなかった。それぐらい処罰感情は強かった。その点が判決にモロに反映されたよね。
【執筆:フジテレビ 社会部デスク 平松秀敏】
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