高収入を得られるノウハウとうたって「情報商材」をネット上で販売する男性からマレーシアで1千万円を脅し取ったとして、警視庁は、指定暴力団神戸山口組系組幹部の三木秀美容疑者(46)=横浜市南区=ら男3人を恐喝容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。いずれも容疑を否認しているという。
警視庁は、海外での犯罪について自国民を処罰する刑法の国外犯規定を適用。現場の男性宅に設置された防犯カメラの映像などから3人が関与したと判断した。
捜査関係者によると、ほかに逮捕されたのは、それぞれ別の会社の役員の緑川修(51)=横浜市金沢区=、守下高志(46)=群馬県太田市=の両容疑者。3人は2018年4月12日、マレーシア・クアラルンプールの日本人男性(29)宅で、「俺はヤクザだ」などと男性を脅し、1千万円を振り込ませた疑いがある。
男性は現地を拠点に、投資などの必勝法をうたう情報商材ビジネスを展開。購入した守下容疑者から成果が出ないとして代金を取り返すよう依頼され、緑川容疑者が三木容疑者と2人で現地を訪れたという。警視庁は、防犯カメラの映像などの提供を男性から受け、捜査を進めていた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル