小林製薬(大阪市)が製造した「紅麴(べにこうじ)」成分を含むサプリメントの購入者1人の死亡が確認されたことなどを受け、厚生労働省は26日、消費者庁と合同で同社への聞き取り調査を実施した。食品衛生法が規定する有害な物質を含んでいるかなど同法違反に該当するかを判断する。違法性が認められれば、自治体が販売禁止などの措置を出す「後押し」となる。
同法は、有毒または有害な物質を含んだ食品を販売してはならないと定めている。厚労省は、同社が健康被害を公表した22日から「情報提供を再三求めていたが、十分な情報が得られなかった」として聞き取りの実施を決めた。
武見敬三厚労相は26日の会見で、同社が1月中旬に問題を把握してから自主回収まで約2カ月かかったことについて、「調査をしている間に行政に情報提供などをしなかったことは遺憾であると言わざるを得ない」と述べた。
摂取してから数日後などに発生する食中毒とは違い、今回のサプリメントのように継続的に使用している食品の場合、症状が出るまでや原因の特定に時間がかかることがある。
同社は報告件数が増えてきた…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル