3連休を控え、帰宅する通勤客らであふれるJR大阪駅。兵庫県明石市の女性会社員(31)は「近々退職するので、お世話になった人のために週末に大阪・梅田へプレゼントを買いに行く予定だったのに、どうしよう」と戸惑った様子を浮かべた。
要請の効果を疑問視する人もいた。
神戸市須磨区の女性会社員(26)は、大阪府の吉村洋文知事の発言について、「『多くの感染者が出ている兵庫には行くな』という印象を受け、兵庫県民として気分は良くない」と不満げ。「各地域で蔓延(まんえん)している今、兵庫と大阪だけを封鎖して意味があるのか」と語った。
3連休の間も仕事で大阪と兵庫を行き来する予定だった男性会社員(31)は「発表が遅すぎる。行政の場当たり的な対応にしか感じない」と憤った。
ただ感染収束のめどが立たない現状に、一定の理解もみられた。
大阪市北区で飲食店を経営する男性(38)は「感染拡大が進む方が影響が大きい。大阪に住んでいる元気な人に来てもらうしかない」。週末に大阪市内で友人と会う予定だった神戸市の女性会社員(43)は「残念だけど、感染を防ぐためには仕方がないのでは」と話した。
公共交通機関はどう対応するのか。
阪神間を結ぶJR西日本、阪急電車、阪神電鉄の担当者はいずれも「情報収集に努める」としながらも、現時点でダイヤ変更の予定はないとしている。各社とも事前の連絡は受けておらず、ある鉄道会社の担当者は「運転本数を減らしてしまうと、結果として乗客が減っても混雑することになってしまう」とこぼした。
大阪(伊丹)空港と大阪方面を結ぶモノレールを運行する大阪高速鉄道や、同空港から大阪や兵庫方面へのリムジンバスを運行する大阪空港交通も通常通り運行する予定という。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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