東京都荒川区の「ゆいの森あらかわ」で「石川えりこ絵本原画展」が開かれている。区で「豊かな心を育む読書のまちづくり条例」が制定されたのを記念したイベントで、18日まで。
絵本作家の石川えりこさんの「ほんやねこ」(講談社)、「庭にくるとり」(ポプラ社)など5作29点の原画が展示されている。
15日は石川さんの講演会もあった。自身の絵本「こくん」「またおこられてん」「庭にくるとり」などを読み聞かせした上で、「自分の小さいころが映画のように記憶されていて、頭に浮かんだことを描いていく」と作品誕生のエピソードを紹介。「子どもたちが喜んだり怒ったりする感情を素直に出せるような絵本を描いていきたい」と話した。
区は、同条例を今春制定し、読書に親しめる環境の整備や施策を進めていくという。
石川さんは、デザイナーを経て絵本作家になった。昨年、同施設で開催した「世界のバリアフリー児童図書展」で、作品が紹介されたのが縁で、今回の原画展が実現した。
原画展は観覧無料。午前9時~午後8時半。(中山由美)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル