「戦場の女医に500万円を…」怪しい話ばかり 詐欺防いだ銀行員

 SNSなどを通して外国人の異性をかたり、金銭をだまし取る「国際ロマンス詐欺」の被害を未然に防いだとして、神奈川県警厚木署は、厚木市スルガ銀行厚木鳶尾支店に感謝状を贈った。

 「外国から金塊を買うので、定期を解約したい」。7月30日、同支店の窓口に70代男性が相談に訪れた。窓口の杉田百合子さん(30)が経緯をたずねると、次から次へとあやしい話が出てきた。

 男性は6月にSNSで「中村ジェニファー」と名乗る中東の戦場で働く女性医師と知り合ったという。メッセージ上で親密になると「日本に行きたい」、「結婚したい」などと迫られるようになった。

 「結婚は無理だよ」と断ると、「10キロの金塊20個を日本に送るので預かって欲しい。運送会社に止められているので、500万円を貸して欲しい」ときた。なぜか振込先の口座は二つで、別人の名義だった。

 杉田さんは1時間以上かけて矛盾点を聞き出した。その日は引き取ってもらい、厚木署に相談。署員から国際ロマンス詐欺の手口だと聞き、被害を防いだ。

 感謝状を受け取った杉田さん…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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