「手話を軽視」と指摘 FM北海道がPR動画削除 

 エフエム北海道(AIR-G’)がユーチューブに配信した新番組PRの動画について、不適切だと指摘する意見が寄せられ、同社が26日に削除していたことが分かった。

 動画は政見放送を模したもので、番組パーソナリティーが着席し、脇に立つ女性が手話のような手の動きを見せる。これに対し「手話として意味をなさず、不快に思う聴覚障害者もいるのではないか」との声が寄せられたという。

 聴覚障害者が集う札幌市の「放課後デイサービスふくろう」の管理者・船山大介さん(51)によると、動画を見た聴覚障害者からは「手話の体をなさず、あまりいい気はしない」との声が上がったという。船山さんは「手話は言語。それを軽視していると受け取られても仕方ないのでは」と指摘する。

 同局によると、女性の動きは手話ではなく、ヒット曲の振り付けだという。藤枝英樹・編成制作部長は「快く思わない方がいらっしゃることを把握したので動画を削除した」と話している。(田中啓介)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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