11月8日午後7時ごろ。東京都新宿区のセブンイレブン高田馬場3丁目中央店に、80代の女性客が来店した。店内のATMで引き出した30万円を店頭決済で支払いたいのだという。
応対したのは、アルバイト店員で、東京都立一橋高校1年の仲宗根はるさん(16)だった。
客の女性は終始、携帯電話で誰かと話していた。ATMの操作中も。
仲宗根さんは、こうした光景が特殊詐欺の被害者によくみられると聞いたことがあった。
やがて、女性の電話口から通話相手の男の声が漏れ聞こえてきた。
「店員に詐欺じゃないかと言われるかもしれないけど、大丈夫ですからね」
レジを打つ手を止めて女性に声をかけた。「それ、払っちゃだめです」
威圧する男「この電話切ったら…」
戸惑う女性から携帯電話を託…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル