東京都の小池百合子知事が11日、新型コロナウイルス対策を担当する西村康稔経済再生相と都内で会談した。小池知事は会談後、報道陣に、従来のPCR検査とは別の抗原・抗体検査を実施するため、国に支援を求めたことを明らかにした。「それぞれの特徴を生かして、都としても検査を進めたい」と述べた。
抗原検査はウイルスを形づくるたんぱく質を直接検出する方法で、国が13日にも承認すると見込まれている。抗体検査は体内で免疫反応が起きた際にできる抗体を調べるもので、過去の新型コロナの感染歴が分かる。いずれもPCR検査よりも感染結果が早く分かるとされている。小池知事は「抗原・抗体検査の有効性を確認して、速やかに導入を図っていただきたい」と述べた。
小池知事は、緊急事態宣言の解除基準について西村氏と話したことも明らかにした。その上で「様々な数字や数値が(解除基準に)あるが、どのような形が考えられるのか前もって都に知らせてほしいとお願いした」と述べた。(軽部理人)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル