静岡県の県立高校の男性教員が5月、男子生徒を学校敷地内の坂道から斜面に突き落とし、1カ月のけがをさせていたことが県教育委員会や学校への取材でわかった。男性教員は翌日から自宅待機となっている。県教委や同校は詳しい経緯を「調査中」としている。
県教委高校教育課によると、5月29日の放課後、正門前の坂道で男子生徒が男性教員に押されて坂道沿いの斜面に転落。生徒は肩の靱帯(じんたい)を痛めるなど1カ月のけがをしたという。
学校は20メートルほどの高台の上にあり、通学路になっている坂道の片側は、大部分が急な斜面に面している。県教委によると、学校の調べに対し男性教員は「斜面は1メートルほど下で踊り場状になっており、そこに落ちてとどまると思った。体を押したら下まで落ちてしまった」という趣旨の説明をしているという。男性教員は直前まで、別の男子生徒のグループと話をしていた。県教委は「押された生徒はまったく悪くない。たまたまその場にいただけだ」と説明した。
一部生徒の間で、教員が生徒を突き落とす場面を撮影した動画が広まっているという。同校の副校長は「教員が生徒にけがをさせたことは把握している」としつつ、「当事者からの事実確認もできておらず、状況は調査中で答えることはできない」としている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment