安倍晋三首相が突然の辞任を表明した28日、長野県政界からは驚きとともに功績をたたえる声や今後の新型コロナ対策を心配する声が相次いだ。 長野県の阿部守一知事は記者会見で、新型コロナウイルスの感染が再拡大していることを踏まえ、「オールジャパンで取り組んでいる。国民、県民の健康を守るためしっかり対応していく」と、自民党総裁選後に新首相が選出される間も、引き続き徹底した対応をとる重要性を指摘した。 長野県議会議長を務めた自民党の鈴木清県議は「安倍首相は、憲法改正を旗印にして自民党総裁になられた。辞任したことで、改正に向けた党内の機運が途絶えてしまわないか不安である」と述べた。そのうえで「地方議員の一人として安倍首相の政治信念を支持していた」と語り、辞任を惜しんだ。 自民党県連では、安倍首相が党総裁として、国政選挙で6連勝を果たした功績を評価する向き強い。特に、県内には地盤が脆弱(ぜいじゃく)な選挙区もあるため、関係者は「『党の顔』として安倍首相が総裁であったことは、選挙戦で追い風となっていた」との見方を示した。
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