近頃は元気なお年寄りがたくさんいらっしゃって大変活気のある「敬老の日」ですが、いつからあったのか?「敬老の日」のことを調べると意外なことやデータが出てきました。
「敬老の日」の意外な成り立ち
祝日と言えば、国が決めるものだと思っていましたが、「敬老の日」は、国が作ったのではなく、兵庫県多可町の取り組みが始まりだったんです。今の多可町にあたる野間谷村の当時35歳の門脇政夫村長が、1947年(昭和22年)、「戦争で村が疲弊している今こそ戦争を生き抜いたお年寄りの知恵を借りたい」とお年寄りを集めてお茶菓子で振る舞ったことが始まりとされています。なぜ9月15日だったのかというと「気候的にお年寄りが過ごしやすい」「農閑期」だったからなんです。これはいいと1950年、兵庫県が「年寄りの」を制定。国がそれを見習う形で1966年に国民の祝日にしました。
多可町では約30年続く「敬老の日」の催しも
多可町では、敬老の日に約30年続く「おじいちゃん おばあちゃん 子ども絵画展」を盛大に開いています。
70年前の日本の平均寿命は50歳
「お年寄り」といえば、日本はご存じ長寿大国。今年7月に発表されたデータでは、男性は世界3位、女性は2位。平均寿命の年齢は、男性は81.25歳、女性は87.32歳です。昔と比べると、1947年の平均寿命が50.06歳。50歳といえば、今では働き盛りの年齢ですよね。
「平均寿命」は亡くなった方の年齢の平均ではなかった!
「平均寿命」を調べると意外な事が分かりました。平均寿命は、「実際に亡くなった方の年齢の平均」を出したものではありません。では平均寿命は何なのか?「今の死亡率が変わらないと仮定した0歳児が何年生きられるかを推計したもの」。つまり現在0歳の男の子は、平均して81歳まで生きられるよ、というものなんです。なので0歳から1歳までの死亡率がかなり影響します。例えば、さきほどの平均寿命が50歳だったときの乳児の死亡率は7.7%と大変高かった時代でもあります。ちなみに厚労省は同じ調査で、0歳児だけでなく、今年●歳の人が、平均してあと何年生きられるかのという「平均余命」を同時に発表しています。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース