「文書出すのになぜ1年も」自殺した近財職員の妻が速やかな公開求めた裁判始まる(MBSニュース)

森友学園をめぐる公文書改ざん問題で自殺した近畿財務局の元職員に関する裁判が、8月18日に始まりました。「なぜ夫は自殺したのか…」元職員の妻は、国に情報公開を求めたのにその開示期限を1年後とされたのは違法だと訴えています。

近畿財務局の元職員・赤木俊夫さん(当時54)は2018年に自ら命を絶ちました。妻の雅子さんは今も毎日遺影に語りかけています。 「朝起きて『おはよう』と言って1日が始まる感じです。『ただいま』と言って『今日はこういうことがあったよ』と話しかけています。」(赤木俊夫さんの妻・雅子さん)

2017年に発覚した学校法人「森友学園」問題。学園に対して国有地が8億円値引きされ売却されていました。2018年、安倍総理大臣の妻・昭恵氏の名前などを削除する公文書の改ざんが行われていましたが、改ざんを命じられた1人が俊夫さんでした。

取材班は、雅子さんに自宅を案内してもらいました。 (Qこちらの部屋は?)
「夫の部屋で、趣味の書道のものや好きな本を置いていた部屋です。私たち子どもがいないので、自分の子どもみたいに大事にしていましたね。」(雅子さん)

俊夫さんの趣味だった書道。しかし、当時はそれすら手につかないほど弱り、「うつ病」の診断を受けて仕事も休むことになりました。そして、2018年3月、公文書の改ざんが明るみに出た数日後に俊夫さんは自殺しました。 「朝、仕事へ行くときに、玄関まで送りにその日は出てきてくれて、『ありがとう』と言われたので、何か変だなと思っていたのですが、結局その日に死んでしまいました。」(雅子さん)

俊夫さんのパソコンの中には、改ざんに関わったことを悔やむ文書が残されていました。 【赤木俊夫さんの手記より】
「この事実を知り、抵抗したとはいえ関わった者としての責任をどう取るか、ずっと考えてきました。さようなら。」

2019年2月、俊夫さんの自殺は「公務災害」として認定されました。「夫はなぜ自殺しなければならなかったのか」雅子さんは経緯を知りたいと人事院に情報公開請求を行いましたが、公開された文書はほとんどが黒塗りでした。納得できなかった雅子さんは近畿財務局に対しても情報公開請求を行いましたが… 【近畿財務局からの通知】
「新型コロナウイルスの影響による処理業務可能量の減少で、2021年5月まで開示決定の期限を延長する。」

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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