「断れなかった」 柏児相の外壁に落書き、被告が認める

藤谷和広

 県柏児童相談所(柏市)で昨夏、銃弾が送りつけられるなど悪質な嫌がらせが相次いだ一連の事件で、関わったとされる男2人の初公判が19日、千葉地裁松戸支部でそれぞれあった。

 児相に銃弾を送りつけたとして、脅迫罪に問われた武藤栄治被告(51)の初公判では、武藤被告は起訴内容を認めた。起訴状などによると、武藤被告は昨年9月7日、銃弾1発をアルミホイルに包んでレターパックに入れ、児相に送付して脅迫したとされる。

 また、児相の窓ガラスを割ったなどとして、器物損壊などの罪に問われた山中健司被告(27)の初公判もあった。起訴状などによると、山中被告は昨年9月4日、児相の外壁にスプレーで落書きをしたり、コンクリート片を投げつけて窓ガラスを割ったりしたとされる。

 山中被告は起訴内容を認めた上で、被告人質問では暴力団関係者の男から「ガラス割ってこい」などと指示されたと証言した。男から暴力を振るわれたこともあり、「こわくて断れなかった」と話した。

 二つの事件に先立つ昨年8月12日には、長男を一時保護されたことに逆上した進藤友久被告(48)=脅迫罪で公判中=から、児相の職員を脅す電話があったとされる。その後、敷地内で割れた火炎瓶が見つかるなど悪質な嫌がらせが相次いでおり、県警は進藤被告と一連の事件との関連性を調べている。(藤谷和広)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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