【動画】新しい地図の3人が車いすテニスを体験=川村直子撮影
東京パラリンピックの開幕まで、25日で1年となった。聖火ランナーのユニホームが発表され、本番に向けて機運を盛り上げようと様々なイベントが開かれた。
都内であった式典で発表された聖火ランナーのユニホームは、白地に黄色の市松模様を組み合わせたデザイン。聖火が発する「光」をイメージしたという。五輪と同じくデザイナーの尾花大輔さん(45)が監修し、「全国から集められる聖火がつながっていく様や、『3人1組のランナー』で集結していく思いをデザインに込めた」とコメントした。
東京・渋谷の代々木公園では、金メダリストらが競技のデモンストレーションを披露。車いすテニスの国枝慎吾選手(35)は、初の頂点を目指す上地結衣選手(25)とラリーを披露。国枝選手は「一人でも多くの人に来てほしいし、来てもらえれば興奮を感じてもらえると思う」と話した。上地選手は「世界のトップ選手との戦いを見せられるせっかくの機会なので、ぜひチケットを応募して」と呼びかけた。
国際パラリンピック委員会(IPC)特別親善大使を務める元SMAPの香取慎吾さん(42)、稲垣吾郎さん(45)、草彅剛さん(45)の3人も登場。香取さんは「僕はパラリンピックを見たことで人生観が変わった。こんなハッピーで楽しいことがあるんだと。見ればそれから先の人生が変わる」と語った。
同日午後8時には、来夏の開会式の開式時刻に合わせ、東京都墨田区の東京スカイツリーの天望デッキ(地上350メートル)上部にパラのシンボルマーク「スリー・アギトス」が映し出された。日本パラリンピック委員会によると、「アギト」はラテン語で「私は動く」を意味し、困難なことがあっても諦めず、限界に挑戦し続けるパラリンピアンを表現しているという。赤、青、緑で構成されており、スカイツリーもこの3色に彩られている。
東京・隅田川に架かる駒形橋、厩(うまや)橋、蔵前橋もスリー・アギトスの3色に照らし出された。
IPCのドゥエーン・ケール副会長は式典で「東京大会が、過去のどの大会よりも社会を変革させる力を持つと確信している」と話した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル