内閣府は少子化対策の一環として、新婚世帯の家賃や敷金礼金、引越し代など新生活にかかる費用について、来年度から60万円を上限に補助する方針を固めた。
内閣府、新婚生活60万円補助へ
辛坊)内閣府が少子化対策の一環として新婚世帯の家賃、礼金、敷金、引越し代などで、来年度から60万円を上限に補助する方針という話ですが、多くのニュースはこの原稿だけなんですよ。それ以上細かい条件なんて言わないじゃないですか。これを聞いた瞬間に、私など何を考えるかと言いますと、「ちょっと待ってよ、新婚になったら60万円くれるわけ?」と。 増山さやかアナウンサー)私もそう思いました。 辛坊)ということは、私も愛する妻と別れて、増山さんも愛する夫と別れて、60万円欲しさに私と増山さんが偽装結婚をしたときに60万円もらえるのか。このニュースをラジオで、もし、ご高齢の方が高齢者施設で聞いていたら、「ちょっと待てよ」と。新婚世帯の費用を60万円補助してくれるんだったら、高齢者施設の男性と女性、おじいちゃんとおばあちゃんが恋愛のあとで「おい、新婚で60万円くれるらしいぞ。60万円もらいに行こう」ということを考えますよね。私もこのニュースを聞いた瞬間にそれを考えたんです。本当にもらえるのかと。 そうしたら少子化対策にはならないだろと思いますよね。生物学的に限界というのはどうしてもありますから、80歳と90歳のカップルが誕生するのはめでたいかもしれないですよ。いつまで経っても人を恋する、愛する気持ちって大切じゃないですか。90歳のおじいちゃんが90歳のおばあちゃんに恋したっていいじゃないですか。それで楽しく2人でこれから先、何をするということでもなく、2人で愛を確かめながら残りの人生を送ればね。いいですよね、いいと思うけれども、少なくとも少子化対策にはならないだろうと素朴に思います。
これまでも「30万円」上限補助があった
そしたらやっぱり、調べたら限度がありました。実は、いままでも30万円を上限に補助してくれていたんですって。いまのニュースのポイントは、いままで30万円が上限だったものが、方針が固まって、来年度から60万円が上限になりますよというところにミソがあります。なおかつ、いままでも年齢制限があったんですって。ただ、いままでの年齢制限は34歳。婚姻日の年齢が夫婦ともに34歳以下という。 増山)夫婦ともに。 辛坊)なんか、すごく不満そうですね。 増山)なんか、ちょっと。 辛坊)そうですね。仮に50歳のオヤジが25歳くらい歳の離れた女性と結婚するケースもないとは言えないよね。50歳と25歳で、女性が25歳の場合には十分少子化対策になる可能性がないとは言えないですよね。それでもいいじゃないかと思いますが、このケースでは補助されません。いままでも出ませんでした。婚姻日の年齢が夫婦ともに34歳以下であること、これが来年度から条件が緩和されて、39歳以下に緩和されるそうです。 増山)夫婦ともに。 辛坊)そうですね。婚姻日の年齢が夫婦ともに39歳以下であること。ですから、さっきの50歳と25歳では無理です。こんな例をわざわざつくり出す必要はないのですが。 増山)まあ、どこかで線は引かなければいけないわけですからね。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース