「新宿勝太郎」指示で特殊詐欺 容疑者の男「闇バイトわかっていた」

遠藤美波

 高齢女性からキャッシュカードを詐取したとして、警視庁は30日、住居不定、職業不詳の男(27)を詐欺容疑で逮捕し、発表した。男は容疑を認め「ツイッターで『高額報酬アルバイト』と検索して仕事を見つけた。闇バイトとわかっていたが生活に困っていた」などと供述しているという。

 西新井署によると、男は16日、東京都足立区内に住む80代女性宅に「給付金の手続きが遅れている」「新しいキャッシュカードを発行する必要があるので信用金庫職員にカードを渡してほしい」などとうそをついてキャッシュカードをだまし取る詐欺グループの一員として、信用金庫職員を装って女性宅を訪れ、カード計4枚を詐取した疑いがある。

 女性のカードからは同日中に100万円が引き出されており、翌日に出金を不審に思った信用金庫の職員が女性宅に連絡を取って被害が発覚した。区内の商業施設にあるATMで男が金を引き出す様子が防犯カメラに映っており、署は男が「出し子」の役割も担っていたとみて調べる。

 男は調べに対し、「『新宿勝太郎』を名乗る人物に指示を受けていた」と供述。成功報酬は1件あたり2万~3万円で、数件の同様の事件に関与したと同署はみている。(遠藤美波)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment