日本のために尽くしてきたつもりだ。それなのに、アフガニスタンから日本へ命からがら逃れた彼らは、日本政府に失望していた。
昨年8月、アフガニスタンの日本大使館で働いていた現地職員とその家族の98人が難民認定された。
日本でこれだけの数が一斉に、しかも申請から20日と経たずに認定されたのは異例のことだった。
「難民鎖国」と言われてきた日本での変化の兆しなのか。経緯をたどると、決してそうではなさそうだった。
「国に残した家族を呼び寄せたいので、外務省ににらまれたくない」
アフガニスタン難民の一人は昨年秋、朝日新聞の取材に警戒を示しつつ、外務省への不満を少しずつこぼした。
「大使館近くの爆発で死にかけても、私たちは日本のために働き続けた。日本政府はもう少し私たちを助けてくれてもいいのではないか」
「外務省に殺される」帰国の職員も 難民支援の弁護士は非難
アフガニスタンでは一昨年8…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル