「日本は戦争しないと言いつつ加担」 中東の若者は支援者に言った

 防衛費を大幅に増やし、敵基地攻撃能力(反撃能力)を保有する――。日本の安全保障政策が大きく転換し、戦争放棄をうたう憲法9条の意義が揺らぐなか迎えた76回目の憲法記念日。紛争の現場を知る人たちは、何を思うのか。

 イラク人道支援活動を20年続けている高遠菜穂子さん(53)は、現地の人の見方をこう語る。「平和国家としての日本に対する期待はなくなりつつあります」

 活動を始めた翌年の2004年、現地で武装勢力に拘束された。前年に始まったイラク戦争で日本は復興支援のためとして自衛隊を派遣。「平和国家と信じていたのに、なぜアメリカに協力するのか」。9日間に及んだ拘束中、武装した男たちは言った。帰国後は「自己責任」と猛烈なバッシングを浴びた。

 日本に平和国家の印象を抱く…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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