「日本一」目指す若手シイタケ農家 林業の父が手がけたホダ場で挑戦

 父が手を入れ守ってきた山。そこで息子が育てたシイタケが、全国トップクラスの逸品に。

 熊本県菊池市の田中欣生(きんせい)さん(36)は昨年、今年と2年続けて全国乾椎茸(しいたけ)品評会で2位に輝いた。県内では6年連続でトップの農林水産大臣賞を受賞しており、目標は全国一だ。「来年こそは」と家族ぐるみで栽培に取り組んでいる。

 菊池市の中心部から北東へ約10キロ、斑蛇口(はんじゃく)湖の東側に広がる約40ヘクタールの山林が田中さんのシイタケ栽培場だ。案内されたクヌギ林の地面に、横、縦、斜めに組まれた丸太が並べられていた。シイタケ菌が打ち込まれたホダ木だ。

 栄養を多く蓄えるクヌギで作ったホダ木は、7年にわたりシイタケが収穫できる。「父が植樹して、手を入れてきた林です。このクヌギを使えるのがありがたい」と田中さんは話した。

 続いて、田中さんは曲がりくねった山道をしばらく登り、中腹へと向かった。

 たどり着いた杉林の中では…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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