「早く辞めればいい」上司らのパワハラで自殺 札幌トヨタが認め和解

 自動車販売会社「札幌トヨタ自動車」の整備士の男性(当時21)が自殺したのは職場でのパワーハラスメントなどが原因だとして、父親が同社に損害賠償を求めた訴訟は17日、札幌高裁(長谷川恭弘裁判長)で和解が成立した。同社がパワハラが自殺の原因だったと認め、謝罪した。和解金額は非公表。

 自殺したのは、同社室蘭支店に勤務していた石崎来輝さん。訴状によると、石崎さんは2016年4月に入社し、職場で先輩や上司から「仕事ができないなら早く辞めればいい」「死ねばいいのに」などと言われた。同9月に出勤できなくなり、適応障害と診断された。その後職場復帰したが、再び出勤できなくなり、17年7月に自殺した。

 昨年1月の一審・札幌地裁判決は、石崎さんが受けた言葉がパワハラに当たるとして、適応障害の原因になったと認め、同社に44万円の支払いを命じた。一方、パワハラと自殺との因果関係は認めず、原告と被告双方が控訴していた。

 控訴審では、原告側が担当医…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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