「昭和思い出す観客の多さ」 島根の伝統行事、3年ぶりの山車に拍手

榊原織和

 コロナ禍で2年続けて中止になった松江祭鼕(どう)行列が16日、3年ぶりに島根県松江市の中心市街地であった。熱の入った演技に多くの観客が沿道から拍手を送った。

 鼕行列は、鼕と呼ぶ大太鼓を打ち鳴らし、山車を引き回す伝統行事。平安時代の正月行事が起源で、大正時代に現在のような形になったとされる。

 13町1団体の約1千人が参加。午後1時半ごろ、先頭の「中茶町」から順に県庁前を出発した。それぞれの山車で老若男女が代わる代わるたたきながら進み、1時間ほどかけて市内を練り歩いた。鼕行列保存会の森脇豊幹事長(64)は「昭和を思い出すような観客の多さ」。沿道にも多くの人が詰めかけた。

 南寺町の貝原英人さん(51)は「コロナの影響で参加できた人も少なめ。でも今やれる人みんなで楽しくできた」。東片原町の田中優梨奈さん(17)は「来年もがんばってやっていきたい」と笑顔だった。(榊原織和)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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