福島県有数のソメイヨシノの名所、富岡町の夜の森地区にある桜並木が見頃を迎え、ライトアップが行われている。
桜並木は東京電力福島第一原発から直線距離で約7キロ南西にある。東日本大震災による原発事故で、一部は今も避難指示が出されたまま。そのため全長2・2キロのうち自由に見られるのは約800メートルとなっている。ライトアップは、町の一部で避難指示が解除された2017年に震災後初めて行われたが、昨年はコロナ禍のため中止されていた。
いわき市から毎年家族で来ているという北郷圭祐さん(29)は「夜はまた昼とは違ったきれいさがある。桜を見に来る人や交通量が増えたり、見られる桜並木の距離が長くなったりと変化を感じる」と話した。
ライトアップは11日まで毎日午後6~8時の間行われる。(福留庸友)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル