林敏行
日本で避難生活を送るウクライナ人が3日、大阪府泉佐野市の雷(いかづち)部屋宿舎で、ウクライナ出身の十両獅司(しし)(27)や所属力士らと交流した。
大相撲春場所を前に、大阪府や兵庫県で暮らす23人が参加。土俵の近くで朝稽古を見学した後、力士への質問や四股(しこ)の体験で交流した。稽古の内容、普段の食事、体が大きい理由などの質問に、獅司はウクライナ語で笑顔を交えて答えた。
母子で参加したキーウ出身のコロミエツ・ユリアさん(46)は、「力士の練習は初めて見た。体が大きくて力強く、言葉は少ないが素敵な人たちだった。同郷の人たちと交流もできた」。
獅司は、ロシアによる侵攻開始後、激しい戦闘が続く中南部サポリージャ州メリトポリ出身。「ウクライナ語を話せて良かった」と話した。
主催した大阪国際交流センターによると、場所中の16日には、避難生活を送る約70人が獅司らの取組を観戦する予定だ。(林敏行)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル