「暴言で自殺未遂」 延岡学園の元野球部員、当時の監督ら相手に提訴

 延岡学園高校(宮崎県延岡市)野球部の監督から度重なる暴言などを受け、精神的苦痛から自殺未遂をしたとして、部員だった元生徒が当時の監督と学園を運営する学校法人を相手取り、約700万円の損害賠償を求める訴訟を宮崎地裁延岡支部に起こした。提訴は昨年12月12日付。

 訴状によると、元生徒は2022年7月に部員が生活する寮の寮長に指名されたが、その時期に就任した監督兼部長に、寮生たちの前で「お前調子にのってんのか。クソガキ」「いつまで言い訳するんや」などと罵倒され、練習中は飲み物を買いに行かされるなど使い走りとして扱われたと主張。8月に自分が暮らす寮のトイレで首にタオルを巻いて自殺を図り、その後医師に適応障害と診断され、10月末に退学したという。

 延岡学園側は取材に対し、野球部関係者らからの聞き取りから「そのような事実はなかった」と主張。「裁判で全面的に争う」としている。元生徒の代理人弁護士は「原告の元生徒と両親が声を上げたので発覚した。同じ思いをする生徒を出さないためにも今回の訴訟は重要だ」と訴えている。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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