「最北の秘境駅」で知られる北海道稚内市のJR宗谷線・抜海(ばっかい)駅の存続へ向け、地元住民が支援を求めていたクラウドファンディング(CF)が10月31日に終了し、目標の200万円を上回った。3年後の開業100年記念イベントなどに充て、超過分約39万円は市に寄付する考えだ。
CFは今年6月にスタート。100万円を超えたところで伸び悩んだが、ドローンを使った抜海駅の動画がツイッターで流れると、SNSなどを通じて全国からの支援が拡大。10月中旬に目標額を超え、238万4千円(144人)で終了した。駅にちなんだ記念グッズや海産物、100年記念碑への名前の刻印などユニークな返礼品も支援を後押しした。
抜海駅は1924(大正13)年6月に開業。木造駅舎はほぼ当時のままで、映画やドラマのロケにも使われ、「最北の木造秘境駅」として車やバイクの観光客も多く訪れる。だが、乗降客は少なく、JR北海道は今春のダイヤ改定で廃駅対象とした。
稚内市は今年度、JR北が存…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル