土居新平
「男らしさ」をめぐり電通総研が男性の意識を調べたところ、約半数が「最近は男性の方が女性よりも生きづらい」と回答した。男性が家事をすることには、若い世代ほど消極的だった。ジェンダー平等を促す19日の国際男性デーを前に、同社が16日、公表した。
調査は8~9月、全国の男性3千人にインターネットで実施。18~30歳、31~50歳、51~70歳の年代別にまとめた。
「最近は男性のほうが女性よりも生きづらくなってきている」は、いずれの年代も約5割が「そう思う」と答え、世代間での隔たりはなかった。「自分が抱える心配や不安、問題についてたくさん話す男性は、真に尊敬されるべきではない」かどうかは、「そう思う」と答えた51~70歳は42%で、31~50歳は34%、18~30歳は35%だった。
「男の子が料理や裁縫、掃除、子守の仕方を教わるのは、よいことではない」との設問に「そう思う」と答えた人は18~30歳で24%、31~50歳で16%、51~70歳で11%。「男性は家事をしなくてもいい」に「そう思う」は18~30歳で16%、31~50歳で11%、51~70歳で9%だった。
調査にあたった電通総研の中川紗佑里氏は「半数の男性が生きづらさの高まりを感じているのは、ジェンダー平等への意識の高まりとともに男性優位の状況が変わり、男性自身も変化しなければならないという不安が背景にあるのだろう」と分析。「若い世代で家事や育児について消極的な考えが多いのは、家庭内外で男性も家事をすべきであるという風潮が高まっており、『これ以上は必要ない』と考えているからではないか」と話した。(土居新平)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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