ホテルオークラ東京は6日、東京都港区のホテル「The(ジ) Okura(オークラ) Tokyo(トーキョー)」の内覧会を開いた。老朽化で2015年8月に営業終了した旧本館を建て替え、17階建てのヘリテージウイングと41階建てのプレステージタワーの2棟を12日に開業する。
「日本モダニズム建築の最高傑作」とされ、建て替え決定後に国内外から存続の署名が寄せられた旧本館のメインロビーは、タワーのロビーに再現。オークラを象徴するつり下げ式の照明「オークラ・ランターン」や、満開の花に見立てた「梅の花のテーブルと椅子」を配置した。タワーの8~25階はオフィスが入る。客室数は508室。
旧本館は1962年に開業。建築家の故・谷口吉郎氏が設計委員長を務め、日本の伝統的な美術や文化を生かす意匠を取り入れた。今回の建て替えは、長男で建築家の吉生氏がロビーなどを担当した。大成建設が統括して設計チームがつくられ、旧本館の学術的な調査を実施。3次元レーザースキャナーを使って正確なデータを取得したという。(田中美保)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル