東京都内で新規感染者が2日連続で100人を超えたことを受け、各地の知事らは警戒を強める。
埼玉県の大野元裕知事は「東京との関係は密接で、憂慮している」と記者団に語り、都内の繁華街への外出や、感染予防策が不十分な店の利用を避けるよう県民に求めた。神奈川県の黒岩祐治知事も「生活圏として東京と神奈川は一体だ。東京の動向を注視している」と述べた。県民に外出自粛などを要請する「神奈川警戒アラート」については「まだ発動させる段階ではない」との見解を示した。
三重県の鈴木英敬知事は東京都心への移動について「必要性や訪問先について考えた上で、必要であれば感染防止対策を徹底してほしい」と呼びかけた。京都府の西脇隆俊知事は、厳しい兆候との見解を示したが、感染拡大を防ぎながら社会と経済を回していく時期だとして「東京は日本の社会経済活動の中心。感染拡大を抑えていただくことを切に願っている」と話した。
島根県は対策本部会議を開き、県民に対して、首都圏を訪問する際に「新宿区歌舞伎町に類する繁華街」への夜間の外出を自粛するよう要請した。会議後、丸山達也知事は「都は都民に向けてもっと具体的な感染防止のための要請や注意を示すべきだと思ったが、その期待を裏切られた」と語った。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル