「木なんて」と言われても貯金はたいた 木とつながった英語教師

 長崎・五島列島をなす島のひとつ、福江島。集落の小道で、大木が四方に枝を伸ばす。種子がほかの木の上で発芽すると、そこから根を伸ばしていくクワ科のアコウの木だ。

米国出身の英語教師、ニコラス・サットンさん=2021年10月17日、長崎県五島市小泊町、宮野拓也撮影

 「バキッ!」

 昨年12月、米国出身の英語教師、ニコラス・サットンさん(38)が英語教室から帰宅途中、その木の方から大きな音が響く。角を曲がると、ショベルカーで太い枝をへし折っていた。

伐採されたアコウの木の幹=2021年10月17日、長崎県五島市小泊町、宮野拓也撮影

 「どこまで切るんですか」。工事業者に聞くと、県外に住む木の持ち主が伐採を決め、そばの古民家も壊して更地にするという。

 「何とかするから、切るのは待ってください!」

 何の計画もないまま、ニコラ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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