関東地方は梅雨明けしたとみられると気象庁が27日、発表した。統計が残る1951年以降で最も早く、梅雨の期間も最短だった。都内では27日まで3日連続で、最高気温が35度以上の猛暑日を観測。初の「電力需給逼迫(ひっぱく)注意報」も出され、都内の各機関は節電への対応に追われた。
百貨店などが立ち並ぶ銀座。午後1時ごろ、信号待ちの人たちは短時間でも建物の陰に入って涼を取り、道行く人は日傘を差したり、タオルで汗をぬぐったりして、暑さをしのいでいた。
仕事の打ち合わせで来たという横浜市の会社役員女性(64)は、梅雨明けに驚きを隠さなかった。「梅雨、短かったですね。梅雨って感じが全然しなかった。最近は在宅勤務で外に出ていなかったから、この暑さはこたえます」。友人に会うため、北海道から上京したという男性(76)は「こんなに暑くなるとは思わなかった」と日陰のベンチで一休み。「北海道は夜になると肌寒いくらい。東京はなまら(とても)暑い」と話した。
気象庁によると、27日は島嶼(とうしょ)部を除く都内の観測地点8地点のうち、5地点で35度以上の猛暑日を観測した。最高は八王子(八王子市)で午後1時4分に36・9度を記録。府中(府中市)では今年最高の35・8度に達した。島嶼部でも9地点中、大島町や三宅村などの4地点で今年に入って最も高い気温となった。
熱波は都内の電力需給にも影…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル