桜を見る会めぐり安倍首相と野党が全面対決 攻防のみどころは
「ヒアリングに出てこない人事課長について、私の部屋に来ることになっていたんですけれども…すっぽかされました」
「人事課に電話すると誰もいない。人事課長の携帯番号もわからんと。誰一人どこに行っているかわからない。ここまで来ましたからね。課長補佐電話に出てくださいといったら拒否。総理案件なんだからでしょうかね。立法府の要請に神隠しのようなことをやっている。すさまじいですよね」(立憲民主党 黒岩宇洋衆議院議員)
あきれ…いら立ち…官僚に向けられたこの言葉は、野党の「桜を見る会追及本部」での出席議員の発言だ。このように追及本部では毎週のように野党と政府の攻防が繰り広げられている。しかし、実際には政府側にのらりくらりとかわされている印象だ。
追及本部での議論が停滞しがちな中で、真相解明の場として注目されるが、やはり国会だ。特に注目されるのが、本会議での代表質問に続いて来週月曜から行われる予算委員会だ。ここで野党と安倍首相が丁々発止のやり取りを繰り広げることになるが、野党がどのように追及し安倍首相はどのように答えるのか。攻防の見どころをまとめた。
みどころ(1) ずさんな公文書管理 いったいなぜ?
野党側が最近特に追及を強めているのが、ずさんな文書管理の問題だ。この問題では2011年から17年にかけての名簿が、文書管理のルールに則って管理簿に記載されていなかったことが判明。政府側は民主党政権時代の前例が漫然と引き継がれたと説明している。これに対して野党は、当時の桜を見る会は東日本大震災の影響で中止されていると指摘、中止になった会の前例をそのまま引き継いだのはおかしいなどと反論している。
また去年11月に政府が国会に提出した文書では、一部の資料が「白塗り」すなわち消されていたことも判明。政府側は人事課長の判断でありきわめて不適切だったとしつつも、あくまで担当者ベースの問題だと主張、一方の野党側は意図的な隠ぺいだとして政府を追及している。こうした文書管理の問題に安倍首相がどう答弁するかが注目だ。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース