「検察官に憎悪は?」 初公判2日後、袴田さんの姉が若者に答えた

 強盗殺人事件で死刑が確定後、静岡地裁で再審公判が始まった袴田巌さん(87)の姉の秀子さん(90)が、初公判から2日後の10月29日、東京都内で開かれた、ある勉強会に参加した。高校生や大学生らが、刑事裁判の仕組みを学んだあと、秀子さんの話を聴いた。

 勉強会は、学習塾などを運営する民間教育機関が、東京都内の大学で開いた。秀子さんの話を聴いたのは、高校生約50人と、塾の講師を務める大学生ら計約60人。秀子さんは、初公判の法廷で、出廷が免除された袴田さんに代わって無罪を主張した「罪状認否」をそのまま読み上げた。

 「57年闘ってきて、今年の3月に再審開始が決まった。少し落ち着いたら『長いなあ』と思った。弟は、さぞかし苦労しただろう」と振り返り、「それに比べれば私の苦労は、どうってことない」と、いつものように明るく話した。

 また、初公判について、「検…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment