「検査は対象外」でも自費PCR、それぞれの事情と不安

 新型コロナウイルス感染の「第3波」が続くなか、自費で民間のPCR検査を受ける人が増えている。注目の高まりを受け、厚生労働省も検査を受ける際の留意点を公開している。中には、行政から「検査対象外」と言われても自費で検査を受けに来る人もいる。なぜ自費検査を受けるのか? 名古屋市内で聞いた。

 今月中旬、JR名古屋駅前の路上。「PCR」と書かれた赤い帽子のスタッフが午前10時に姿を見せると、20代の男性会社員はすぐさま近づき、大きな封筒を受け取った。

 中身は「唾液(だえき)採取用キット」。自分で唾液を採取し引き渡せば来院不要でPCR検査ができるとする民間の医療機関が提供するサービスで、結果はその日のうちにメールで送られてくるという。自費で1万8千円。

 男性会社員は「社内で昨日、感染者が出た。濃厚接触者にはあたらなかったのですが、心配で。家には小さい子どもがいるので……」と話す。前日は自宅に戻らずホテルに泊まり、インターネットで自費検査を調べ、「朝一番」で訪れたという。郵便などを使うプランなら3千円安いが、「一刻も早く安心を得たい」と話した。

「濃厚接触者ではない。でも…」

 専門学校に通う女子学生(19…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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