「楠公さん」の愛称で知られる南北朝時代の武将、楠木正成のNHK大河ドラマ化を目指す「誘致協議会」に、東京都千代田区が加わった。全国で最もよく知られる正成の銅像が区内の皇居外苑にある縁で、誘致協の会長を務める大阪府河内長野市の島田智明市長らが加盟を求めていた。東日本からの加盟は初めて。
皇居外苑の正成像は、鎧甲に身を固めて馬を御す勇壮な姿。明治30年代に住友家から当時の宮内省に献納され、制作中に明治天皇がご覧になったというエピソードもある。戦前は、上野の西郷隆盛像、靖国神社の大村益次郎像と並んで「東京の三大銅像」と称され、人気を博していた。
そういった経緯から誘致協は、千代田区が「正成を語る上で不可欠」と判断。メンバーが8月28日に石川雅己区長を表敬訪問し、加盟を求めていた。加盟を決めた石川区長は「地域振興の取り組みに関し、できることは協力したい」と語った。
同区は誘致協に加盟した50番目の自治体で、それまでの49自治体はすべて西日本にある。東日本の「楠公ゆかりの地」は、同区以外にも数多くあることから、島田会長は「東日本の自治体に声をかけていく良い足がかりになった」と歓迎。「日本全国に誘致活動を進めていきたい」と意気込みを新たにしている。
誘致協は、大河ドラマの人気で観光客を呼び込み地域活性化につなげようと、河内長野市や大阪府千早赤阪村など楠公ゆかりの河内地域の市町村を中心に昨春発足。活動の盛り上がりにつれて加盟自治体が増え続けている。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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