「極めてUFOの可能性が高い」。国際未確認飛行物体研究所(通称・UFO研究所、福島市)がこう認定した写真と映像が、各方面に話題を巻き起こしている。SNS上で「チョウでは?」との指摘が相次ぎ、政府も「空中での識別不能物体の報告はない」と説明する事態に。真相はいかに――。
研究所は、福島市飯野町にある町おこし施設「UFOふれあい館」に2021年6月開所。国内外からUFO目撃情報を集めて分析し、発信する施設だ。
UFO研究所、真偽判定に独自の評価基準
目撃情報の真偽を確かめるため、研究所は独自の評価基準を策定した。画像や映像の鮮明度で測る「クリアレベル」と、科学や自然現象では説明困難な「ミステリーレベル」によって評価する仕組みだ。
この1年間に寄せられた目撃情報は国内外から452件。うち149件を独自基準を用いて分析し、合成など手が加えられていないことも確認したという。
その結果、UFOの可能性が「極めて高い」と判定した写真2枚と動画2本を6月25日、ホームページで公開した。
問題の写真は、研究所のおひざ元で撮影された。昔からUFOが目撃されてきた福島市飯野町の円錐(えんすい)形の山「千貫森(せんがんもり)」(標高462メートル)で21年8月、小学1年生の男児が円盤状の物体を捉えた。この写真がSNSで広がると、「アゲハチョウではないか」と話題になった。
チョウ飼育専門家の見立ては
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル