「極度の長時間労働でうつ病再発」 自死した地検職員の遺族が国提訴

 甲府地検の男性職員(当時31)が自死したのは長時間労働が原因だとして、男性の両親らが16日、国に約1億3300万円の損害賠償を求めて甲府地裁に提訴した。

 訴状によると、男性は地検総務課人事係に所属していた今年1月、地検の駐車場で自死した。遺族側は、上司の厳しい指導や月163時間に及ぶ時間外勤務の影響で、寛解していたうつ病が再発したとし「地検は極度の長時間勤務の把握を怠り、是正しなかった」と主張している。

 遺族側の松丸正弁護士によると、東京高検が自死の経緯を調査したが、「(地検の対応に)不適切というべき点は見いだせなかった」との結論を出したという。甲府地検は取材に対し「当庁において訴状を確認していませんのでコメントは差し控える」とした。

 男性の父、小林悟さん(64)は記者会見し「裁判を通じて真相を知りたい」と語った。(棟形祐水)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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