防衛省は来年度予算案の概算要求で、通常のミサイルよりも速い速度で飛行し、変則的な軌道で迎撃を難しくする「極超音速(ごくちょうおんそく)ミサイル」の迎撃能力向上に関連する予算を事項要求する方向で調整に入った。政府関係者への取材でわかった。極超音速ミサイルは北朝鮮が今年発射を繰り返したミサイルの中に含まれ、対策が急務とされていた。
極超音速ミサイルは、音速の5倍(マッハ5=時速約6千キロ)を超える速さで飛ぶミサイルだ。低い高度を飛ぶことからレーダーなどによる捕捉が難しく、いったん下降して再び浮上するといった変則的な動きをみせることがある。
北朝鮮は1月5、11両日、極超音速ミサイルと称する短距離弾道ミサイルを相次いで発射。日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したとみられるが、実際に日本に着弾することが見込まれた場合には「迎撃は相当難しい」(防衛省関係者)との声が上がっていた。
周辺国から日本の方向にミサ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル